大阪中之島美術館 超コレクション展 ―99のものがたり― を見て
大阪中之島美術館開館記念「超コレクション展99のものがたり」がスタートして折り返しの時期となりました。少し遅くなりましたが、本年1月28日に行われたプレスプレビュー時の様子や感想をお伝えします。
結論から言うと、とても素晴らしい内覧会であり展覧会でした。大阪市の美術館構想が生まれて39年。現実の形にするまでの多くの方々の、努力や忍耐、そのエネルギーに感謝です。
また最終ランナーである現在の関係者の方々には敬意を払います。この美術館が関西の文化シーンに与える影響力の大きさを考えると、なんの関係もない、わたくしも嬉しくなってしまいます。近隣には東洋陶磁美術館(リニューアル休館中)、国立国際美術館、大阪市立科学館、大阪市中央公会堂、香雪美術館、こども本の森中之島等が存在し文化ゾーン中之島が姿を明確にした感があります。
プレスプレビューの最初に、この展覧会への想いやコンセプトなどが、館長やお二人の女性のキュレーターから説明がありました。キュレーターの方は、それぞれ純粋芸術(絵画、彫刻、写真等)とデザイン(ポスター、家具、食器等)を担当されています。
私は中でも家具のコレクションに感心しました。他所ではなかなか見ることが出来ない、ほとんどオリジナルに近い年代の家具達です。リートフェルトやオットーヴァグナー、タピオヴァーラ、アアルト、私たちの世代のデザインアイドル倉俣史郎等々
勿論、佐伯祐三やモディリアニの作品を目の前にすることは幸福な体験でしたが、初めて見た日本画や書にも強く惹かれました。
それと建物のロビーや、その広い芝生の庭は通り抜けができるパッサージュとして、一般に公開されておりカフェやレストランも誘致されるようです。ともあれ、とても充実した展覧会です。きっと素敵な体験となります。是非。