兵庫県立美術館 2025/9/20〜2026/1/4 リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s
世界の14の傑作住宅をとおして、20世紀に始まった住宅変革の歴史 住まいの実験 を紹介している展覧会です。実際の空間のスケールを体感できる原寸大モックアップに加え、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器等が展示されています。1920~1970年にかけて生まれた、これらの変革は現代にも受け継がれ、私たちが描く「夢の住まい」に大きく影響を与えています。
個人的にはピエール・シャローのメゾン・ド・ヴェールとアルヴァ・アアルトのムーラッツァロの実験住宅が紹介されているのは、とても嬉しいことです。住まいを検討中の方は是非。
展覧会概要
(兵庫県立美術館のホームページより)
1920年代以降、ル・コルビュジエやルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエといった多くの建築家が、時代とともに普及した新たな技術を用いて、機能的で快適な住まいを探求しました。その実験的なヴィジョンと革新的なアイデアは、やがて日常へと波及し、人びとの暮らしを大きく変えていきました。
「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」と題した本展覧会は、当代の暮らしを根本から問い直し、快適性や機能性、そして芸術性の向上を目指した建築家たちが設計した、戸建ての住宅をご紹介するものです。1920年代から70年代にかけて建てられたそれらのモダン・ハウスは、国際的に隆盛したモダニズム建築の造形に呼応しつつも、時代や地域、気候風土、社会とも密接につながり、家族の属性や住む人の個性をも色濃く反映しています。理想の生活を追い求めた建築家たちによる暮らしの革新は、それぞれの住宅に固有の文脈と切り離せない関係にあるのです。
一方、それらの住宅は、近代において浮上してきた普遍的な課題を解決するものでもありました。身体を清潔に保つための衛生設備、光や風を取り込む開放的なガラス窓、家事労働を軽減するキッチン、暮らしを彩る椅子や照明などの調度、そして住まいに取り込まれた豊かなランドスケープは、20世紀に入り、住宅建築のあり方を決定づける重要な要素となったのです。そして、こうした新しい 住まい のイメージは、住宅展示や雑誌などを通じて視覚的に流布していきました。
本展覧会では、20世紀に始まった住宅をめぐる革新的な試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考します。そして、特に力を入れてご紹介する傑作14邸を中心に、20世紀の住まいの実験を、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌やグラフィックなどを通じて多角的に検証します。
- 展覧会名
- リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s
- 会期
- 2025年9月20日(土)~2026年1月4日(日)
- 会場
- 兵庫県立美術館 企画展示室
- 開館時間
- 午前10時-18時 ※入場は閉館30分前まで
- 休館日
- 月曜日(ただし、11月3日[月・祝]、11月24日[月・振休]は開館、11月4日[火]、11月25日[火]、12月31日[水]、1月1日[木]は休館)
- 入館料
- 当日
一般 1,800円
大学生 1,000円
高校生以下 無料
70歳以上 900円
障害者手帳等をお持ちの方 一般 450円
障害者手帳等をお持ちの方 大学生 250円
※障害者手帳等をお持ちの方1名につき、介助者1名無料
※一般以外の料金でご利用される方は証明書を観覧当日ご提示ください
※コレクション展は別途観覧料が必要です(本展とあわせて観覧される場合は割引があります)
※団体鑑賞をご希望の場合は1か月前までにご連絡ください
※混雑時は人数制限を行いますのでお待ちいただく場合があります
※「神戸六甲ミーツ・アート2025beyond」の鑑賞パスポートを、9/20から兵庫県立美術館の窓口で「リビング・モダニティ展」当日券(一般・大学生)のご購入時にご提示いただくと「100円割引」になります - 主催
- 兵庫県立美術館、日本経済新聞社
- 後援
- 一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会
- 協賛
- 公益財団法人伊藤文化財団
- 協力
- ミサワホーム株式会社、株式会社 竹中工務店、 株式会社新建築社
- 特別協力
- 公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部
- 監修
- 岸和郎(建築家、京都大学名誉教授、京都工芸繊維大学名誉教授)
- ゲスト・キュレーター
- ケン・タダシ・オオシマ(ワシントン大学教授)
- アソシエイト・キュレーター
- 佐々木啓(建築家)
- 会場構成協力
- 長田直之(建築家、ICU一級建築士事務所主宰、 奈良女子大学教授)
- アート・ディレクション
- 田中義久(グラフィックデザイナー・美術家、デザイン会社 centre Inc. 主宰)