1. HOME
  2. おすすめイベント
  3. 工芸
  4. 泉屋博古館 京都 2025/9/27〜12/14 特集展示 殷周青銅器 解体新書

泉屋博古館 京都 2025/9/27〜12/14 特集展示 殷周青銅器 解体新書

「昭和35年に住友家より中国古代の青銅器の寄贈を受けて以降、順次収蔵品を拡大し、昭和56年より京都にて広く一般に美術品の公開を開始し、平成14年には東京に分館(現 泉屋博古館東京)を開設しました。」泉屋博古館のスタートとなったコレクションが中国古代の青銅器です。リニューアルのスタートにふさわしい展覧会だと思います。是非。

展覧会概要

泉屋博古館のホームページより
泉屋博古館(京都・本館)では、ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代 特集展示 殷周青銅器 解体新書 を2025年9月27日(土)から12月14日(日)まで開催いたします。今年、約半世紀ぶりのリニューアルを迎えた泉屋博古館では、世界最高峰とも称される住友コレクションの青銅器を、新しくなったブロンズギャラリーにて一挙に公開。動物をかたどったユーモラスで愛らしいものから、金属ならではの厳しくも優美なる造形まで、中国古代の青銅芸術を存分にお楽しみいただけます。秋季は殷周青銅器の鋳造技術にせまる特集展示を公開。奥深き殷周青銅器の世界へとみなさまをご案内いたします。

模と範が生み出す青銅芸術──いまから約三千年前の殷周時代、古代の工人たちのイマジネーションと超絶技巧によって生み出された青銅器の数々は、美術工芸の「模範」としてのちの時代に大きな影響をおよぼしてきました。複雑繊細な殷周青銅器の造形はいったいどのような技術によって生み出されたのか。その謎に当時の鋳型づくりの角度からせまっていきます。台湾中央研究院歴史語言研究所、芦屋釜の里との共同研究にもとづく成果をご紹介します。

展覧会名
ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代 特集展示「殷周青銅器 解体新書」
2025年9月27日(土)〜2025年12月14日(日)
泉屋博古館
606-8431 京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
開館時間
10:00〜17:00(最終入館時間 16:30)
休館
月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
入館
一般 1,200円(1,000円)、学生 800円(700円)、18歳以下無料
※学生ならびに18歳以下の方は証明書ご呈示ください
※20名様以上は( )内の団体料金
※障がい者手帳ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
※上記料金で併催の特別展もご覧になれます
公益財団法人泉屋博古館
京都市、京都市教育委員会、京博連、公益社団法人京都市観光協会
NHK 京都放送局、京都新聞
問い合せ
お問い合わせフォームからお願いいたします。
URL 【泉屋博古館|公式サイト】
https://sen-oku.or.jp/kyoto/

見どころ

Gallery_01
泉屋博古館の象徴的存在、ブロンズギャラリーに足を踏み入れると、そこは約3000年前の古代中国の世界。最新鋭の展示ケースによって浮かび上がるのは超絶技巧によって生み出された名品の数々。Gallery_01 ではそのなかでも動物型のかわいらしい造形の器が集まっています。
鴟鴞尊
鴟鴞はフクロウ・ミミズクをさす中国古代の語。その立像をあらわした器は世界的に見てもめずらしい。270度首を回すことができる実物にならうように、首から上がふたとしてつくられているのは、当時の職人の遊び心だろうか。
戈卣
2羽の鴟鴞が背中合わせになったような形の器。ふたの内面と器の内底に「戈」という銘文が入ることから、この名で呼ばれている。やや内股気味の脚が人気のポイント。

Gallery_02
Gallery_02 では青銅器のさまざまな種類や用途を紹介。 摩訶不思議な形にもちゃんと用途があることがわかると、 最初はとっつきにくかった青銅器にも親しみがわきます。 ここではそのなかでも美しい/変わった形の器をご紹介。
円渦文敦
敦は穀物を盛るための器で、半球状で同形のふたと身に別れるのが特徴的。身には三脚がつくが、ふたにも3カ所につまみがつき、ふたを逆さにして置いたときに安定するような工夫が加えられている。
饕餮文方座簋
簋も穀物を盛るための器だが、本器は方形の台座がつき、しかもその内部に鈴が取り付けられている。儀式の場で参列者がうやうやしくこの器を祖先神に捧げるたびに、鈴が鳴って儀式の神聖さをより一層強調したことであろう。
日癸罍
罍は大型の酒器の一種で、殷代後期から西周前期にかけて流行した。断面方形のものと円形のものがあり、本器は後者のなかでも曲線美の目立つ優品のひとつ。 くびれた首から強く張り出した肩にかけて、さらには胴部から底部へと、流れるような曲線のフォルムが美しい。両肩には把手がつき、内部に青銅製の輪が通されている。胴部中央には牛の頭をかたどった把手もついており、どうやらそれが器の正面を示しているらしい。罍は酒を貯めるための器で、宴席の場では中央に置かれ、ここから銘々に酒が汲み出されたと考えられている。

Gallery_03
日台共同研究の成果この秋一挙公開
台湾 中央研究院歴史語言研究所×福岡 芦屋釜の里×京都 泉屋博古館

Gallery_03 では謎多き殷周青銅器の鋳造技術にせまる特集展示を開催。台湾の中央研究院歴史語言研究所×福岡の芦屋釜の里×京都の泉屋博古館(本館)の三者共同で、中国古代の鋳型づくりの技術を解明する研究に取り組み、その成果を一挙公開。復元制作の様子をおさめた動画なども交えながら、鋳物の技術についても詳しくわかりやすくご紹介します。鋳型づくりをイメージすることで、青銅器の造形がより直感的に理解しやすくなります。

Gallery_04
Gallery_04 では主に青銅鏡にフォーカスし、中国の青銅器文化が周辺地域にどのような影響を与えたのかを追っていきます。貴重な国宝や重 要文化財が展示されているのもこのお部屋です。
国宝 線刻仏諸尊鏡像
中国で生み出された青銅鏡は、やがて日本列島にももたらされ、中国鏡を模倣しながら独自の鏡の形式が生み出されるようになった。本鏡はいわゆる八稜鏡とよばれる形式をとり、8枚の花弁が緩やかに開くような形状だが、これは中国の唐代後半期に流行したスタイル。鈕をはさんで一対の鳥と瑞花の文様が鏡背面に配される。さらに鏡面には、中央上段に蓮華座に座す如来、その周囲に象・獅子に騎乗する普賢菩薩・文殊菩薩をはじめとする諸尊が、繊細な鏨彫によってあらわされている。平安~鎌倉時代に流行した鏡像とよばれるもので、本鏡はそのなかでも出色の出来栄えを示す逸品。

| 工芸

Google Translate »