大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「 日本国宝展 」2025/ 4/26 〜 6/15
大阪市立美術館 が2年以上の大規模改修工事を経て、本年4月にリニューアルオープンを迎えます。その最初の展覧会、大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館 リニューアル記念特別展「 日本国宝展 」が2024年4月26日(土)から始まります。
今日ではとても不可能なことなのですが、1970年の大阪万博では、世界の宝といえるような美術品が大阪に集まりました。今回は「 日本国宝展 」とともに京都国立博物館で「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡ー」、奈良国立博物館で特別展「超 国宝 ー祈りのかがやきー」が同時期に開催されます。関西に日本の素晴らしい 国宝、美術品が集結します。またと無いことだと思います。是非。
概要
(大阪市立美術館からのホームページより)
令和7年(2025)春、大阪市立美術館を会場に「日本国宝展」を開催します。
昭和45年(1970)以来、大阪の地で二度目となる国際博覧会が開かれるこの年、大阪市立美術館は昭和11年(1936)の開館後初めて、二年以上に及ぶ全面改修を経て、リニューアルオープンを迎えます。
本展はこの二つの記念すべき事業に合わせて企画され、「国宝」という類い稀なる宝と<出会い>、感動を共有することで、国や地域を超え日本文化への理解を深める契機となることを目指しています。
本展はおよそ130件もの国宝が一堂に集まります。(参考出品を除く)
生み出された時代を表す鏡でもある美術工芸品、そしてその頂点とも言うべき国宝を通じて日本の美の歴史を辿る、稀有にして贅沢な機会となることでしょう。
また、リニューアルオープンと万博の開催が重なるまたとない機会に、初めて大阪で開かれる国宝展であることから、大阪ゆかりの国宝もまとめてご紹介します。
すべて最初から国宝だったのではなく、何百年あるいは何千年もの時を越えて奇跡的に今に伝わり、国の至宝となったものばかりです。
この奇跡を可能にした、守り伝えていこうとする人々の熱い思いとたゆまぬ努力を継ぐべく、文化財を未来へ伝えていくことの意義についてもご紹介します。
みどころ
I ニッポンの国宝―美の歴史をたどる
日本美術のデザイン―造形の力
《大阪・関西万博》のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にちなみ、日本美術の造形にみるデザインに注目します。素材の制約や常識を超えた大胆なフォルムの本阿弥光悦作「舟橋蒔絵硯箱」、現在に至るまでインスピレーションを与え続けている尾形光琳の「燕子花図屏風」…。デザインに具わる力強い輝きは、今なおわたしたちを照らしてくれます。
1 日本美術の巨匠たち
雪舟、岩佐又兵衛、狩野永徳、長谷川等伯…。誰もが一度は耳にしたことのある日本美術の巨匠たちの作品がずらりと並びます。彼らが生きた時代の息吹と、作品にみなぎる圧倒的な力を、心ゆくまでご堪能ください。
2 いにしえ文化きらきらし
いにしえの作品は、現代人には思いもよらぬ形と彩りをそなえます。既存の文化と海外からの多大な影響とのはざまで生み出されてきた日本の作品は、きらきらとした華を咲かせるべく自らの境地を模索してきました。独特な造形感覚による土偶、高度な加工技術による金工品、精緻な蒔絵や染織品などの名品の数々をご紹介します。
3 祈りのかたち
わが国では、神道と仏教が厚く信仰され、祈りのかたちが様々な造形となってあらわれました。平安貴族の洗練された美意識が表れた仏画の名品や、六道に堕ちる恐怖が生み出した地獄草紙、奇譚を描く絵巻物など、各時代を代表する珠玉の名品の数々をご紹介します。また、全国の神社仏閣で多く造られた仏像や神像をはじめとする彫刻作品は、天井の高い特別展示室に広々と展示。美術館に居ながらにして信仰のパワーみなぎる清浄なる空間をぜひ体感してください。
4 優雅なる日本の書
日本の書は漢字の伝来に始まりますが、日本語に合わせた仮名が生まれるなど、独自の歴史を歩んできました。平安時代に盛興した「和様」の書や、「高野切」に代表される流麗な仮名作品など、「日本の美」を紹介するにふさわしい名品を選りすぐって展示します。
5 和と漢
日本の中世は、伝統的な「やまと絵」に加えて、禅宗とともに中国から伝えられた水墨画が愛好された時代です。天皇や武家を描くやまと絵肖像画、足利将軍家御用絵師の水墨画、唐物として珍重された中国絵画の名品をご紹介します。
6 サムライ・アート
武士の誇りたる刀剣・甲冑。研ぎ澄まされた精神性を宿す日本文化の顔として今日も世界に知られています。金工、漆工、皮革加工等の複数の技術が総合して制作された作品群は、日本のハイテクノロジーの頂を示します。姿形、制作の流派、伝来の歴史を堪能できる名品の数々をご紹介します。
II おおさかゆかりの国宝―大阪の歴史と文化
古墳時代、大陸からの技術や仏教などの文化は、海外への玄関口であった難波津から大和朝廷へともたらされ、全国へと広まりました。以後、大陸や諸国との交易拠点であった大阪は、経済・文化の中心的都市となり発展してきました。大阪の社寺には多数の国宝の宝物が所蔵されており、大阪が古代より続く長い歴史の中でいかに重要な役割を担ってきたかを示しています。また、藤田美術館に代表される大阪の実業家らによる蒐集品は、昭和25年(1950)に国が文化財保護法を制定する以前に、巨額の私財を投じることで破壊や盗難、海外への流出から免れた文化財です。大阪で初めて開かれる国宝展である本展では、大阪の歴史や文化の厚みを示すべく、大阪にゆかりの深い国宝を一挙公開します。
特別展示 皇居三の丸尚蔵館収蔵品にみる万博の時代
皇居東御苑内にある皇居三の丸尚蔵館は、皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などを中心とした美術品類を収蔵、展示公開しています。本展では皇居三の丸尚蔵館の収蔵品の中から、1900年のパリ万博への出品作や明治期の内国勧業博覧会への出品作等をご覧いただきます。
開催概要
- 展覧会名
- 大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展 「日本国宝展」
- 会期
- 2025年4月26日(土)~6月15日(日)46日間
- 会場
- 大阪市立美術館
〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内) - 開館時間
- 午前9時30分~午後5時
※土曜日・5月4日・5日は午後7時まで ※入館は各閉館の30分前まで - 休館日
- 毎週月曜日※ただし4月28日、5月5日は開館
- 入館料
- 土曜・日曜・祝日は日時指定予約優先制
一般 2,400円(2,200円)、高大生1,700円(1,500円) 、小中生500円(300円) ※()内は 20名以上の団体
※一般前売券の販売は、2025年2月26日(水)~4月25日(金)
※未就学児は無料(予約不要)。
※障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。ただし、土曜・日曜・祝日に入館する場合は日時指定予約をされた方が待ち時間が少なくご入館いただけます。 - 主催
- 大阪市立美術館、読売新聞社、文化庁、NHK大阪放送局
- 特別協力
- 京都国立博物館、皇居三の丸尚蔵館
- 協力
- ライブアートブックス
- 後援
- 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、公益財団法人大阪観光局
- お問合せ
- 06-4301-7285(大阪市総合コールセンター なにわコール/8:00~21:00(年中無休))