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京都国立博物館 特別展「京に生きる文化 茶の湯 」2022/10/20〜12/4

茶の湯 は、「日本文化」に大きな影響を与えたファクターです。奈良時代に中国から入ってきた喫茶文化が、徐々に茶の湯、茶道に変容しながら、日本の文化のいくつかの重要なコンセプトを生み出してきました。わび、さび、しぶみ などは代表的なものと言えるでしょう。今回の特別展「京に生きる文化 茶の湯」 はそのような時の流れを、モノを介してプレゼンテーションしてくれると思います。また、これだけのモノが集まることは、とても稀だと思います。
これからの 茶の湯、茶道の可能性を考える上で、最適なイベントとなると思います。日本文化の継承される力が、徐々に細っていく中、再認識、学習のためにも是非。

展覧会概要

( 京都国立近代美術館 のプレスリリースより)
 京都は国内外から多くの人が訪れる、国際観光都市です。訪れる人々を惹きつけるのは、京都で醸し出されてきた社寺建築や美術工芸などの歴史遺産、茶道や華道、能、狂言、舞踊などの伝統文化を中心とするものでしょう。
いまに繋がる茶の湯の原形は、平安時代末頃に中国からもたらされました。茶の湯は、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代と時代が進むなかで徐々に和様化し、現在では日本文化を象徴するものとして世界で認知されています。現在でも、茶道の家元や茶家の多くが京都を本拠としており、京都はそうした茶の湯の歴史のなかで、中心的な役割を果たしてきました。
本展では、京都にゆかりのある各時代の名品を通して、今なお茶の湯が生きる、千年のみやこ・京都を中心とした茶の湯文化を紹介します。連綿と守り継がれた歴史と、茶人たちの美意識の粋を感じていただければ幸いです。

展覧会 みどころ

本展では、京都にゆかりのある各時代の名品を通して、今なお茶の湯が生きる、千年のみやこ・京都を中心とした茶の湯文化を紹介します。
◎茶の湯の名品が集結!
・宋の皇帝・徽宗筆とつたわる宮廷絵画の傑作、国宝「桃鳩図」を11月3日〜6日の4日間、期間限定で公開
・茶の湯の茶碗の最高位ともよばれる、国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」を展示
・喜左衛門と並び称され、秀吉が愛用したとされる重要文化財「大井戸茶碗 銘筒井筒」が数十年ぶりに関西で公開
・400 年、禅の心をもって守り伝えられてきた名碗。世界に三碗現存するうち、京都・龍光院所蔵の国宝「曜変天目」を10月8日〜23日に公開
◎時代ごとの喫茶の場を体感
・建仁寺方丈での四頭茶礼の様子を名品で再現
・室町時代、茶会の場で賞玩されていた唐物の名品を設えた場を体感
・秀吉の黄金の茶室、利休のわびの茶室を再現
◎多くの記念講演会が予定されています
記念講演会の詳細はこちらへ

章構成と主な作品

序章 茶の湯へのいざない
京都という地は、「茶の湯」という日本独自の文化が生み出されるまでの歴史のなかで、中心的な役割を果たしてきました。現在、私たちが親しんでいる茶の湯が、どのように根付き、時代と ともに変化していったか、伝世の名品で辿ります。

「唐物文琳茶入 酸漿文琳」 通期展示

第1章 喫茶文化との出会い
喫茶文化は、奈良時代に中国から日本へと持ち込まれました。平安時代後期、現在の茶の湯につながる中国・宋代の点茶法による飲茶が始まったことにより、喫茶文化が大きな変化を遂げる 様子と、その広がりを紹介します。

第2章 唐物賞玩と会所の茶
禅宗寺院における規範としての茶が続けられる一方で、武家の会所では唐物を賞玩するなかで茶を楽しむ文化が生まれます。また、茶の栽培の広がりにともない、社寺の門前の茶屋などでは 広く茶が楽しまれるようになる様子を紹介します。

重要文化財「青磁茶碗 銘馬蝗絆」 東京国立博物館(画像提供:東京国立博物館) 通期展示


国宝「観楓図屏風」 狩野秀頼筆 東京国立博物館(画像提供:東京国立博物館) 10/8~10/23展示

第3章 わび茶の誕生と町衆文化
唐物道具がもてはやされるなかで、日々の暮らしのなかにある道具を用いた、わびの精神を取り入れた茶が生み出されます。わび茶が生み出され、発展する過程は、多くの町衆の経済活動に 支えられていました。

国宝「観楓図屏風」 狩野秀頼筆 東京国立博物館(画像提供:東京国立博物館) 10/8~10/23展示

第4章 わび茶の発展と天下人
千利休がめざしたわび茶は、信長、秀吉をはじめとした天下人も魅了させ、武将たちは、こぞって名物となっていた茶道具の収集を行いました。それは茶の湯が日本全国に拡がりながら、独 自の道具を生み出し、大きく形づくられていくことにも関係していきます。

重要文化財「大井戸茶碗 銘筒井筒」 通期展示

第5章 茶の湯の広まり 大名、公家、僧侶、町人
利休や秀吉が活躍したのち、武家、公家、僧侶、町人とそれぞれの立場において、茶の湯が拡がっていきました。それぞれの茶の湯の形成過程や独自の茶道具などを紹介します。

国宝「志野茶碗 銘卯花墻」 三井記念美術館 通期展示

第6章 多様化する喫茶文化 煎茶と製茶
江戸時代、中国との交流がなされるなか、新たな中国文化がもたらされました。煎茶もその一つです。また、江戸時代中期頃、京都府南部の宇治地域における製茶技術の向上により、より良質な茶が作られるようになった様子などを紹介します。

第7章 近代の茶の湯 数寄者の茶と教育
近代になり、文明開化の名のもとに日本の伝統文化は大きな影響を受けました。茶の湯も例外ではなく、多くの茶道具が海外に流出しました。そのような時代背景の中、近代数寄者たちの間では茶の湯が流行、学校教育にも茶の湯が導入されました。

重要文化財「色絵鱗波文茶碗」 野々村仁清作 北村美術館 通期展示

開催概要

展覧会名
特別展「京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」
2022年10月8日(土)〜12月4日(日)
[前期展示]10月8日(土)〜11月6日(日)
[後期展示]11月8日(火)〜12月4日(日)
京都国立博物館(京都市東山区茶屋町 527)

開館時間
午前9時〜午後5時30分
(金・土曜日は午後 8 時まで開館、入館は閉館 30 分前まで)
休館
月曜日
(ただし、10 月 10 日[月・祝]は開館、翌 11 日[火]は休館)
観覧
[一般]1,800円(1,600円) [大学生]1,200円(1,000円) [高校生]700円(500円)
※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方とその介護者1名は無料となります(要証明)。
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズ(教職員を含む)は学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日 料金より 500 円引きとなります(当日南門チケット売場のみの販売)。
※展示室内が混雑した際は、入場を制限する場合があります。
※( )内は前売料金です。前売券は 8 月 26 日(金)から 10 月 7 日(金)まで主なプレイガイドで販売します。
京都国立博物館、読売新聞社、文化庁
特別協賛
キヤノン、大和証券グループ、三井不動産、三菱地所、明治ホールディング
JR東日本、清水建設、髙島屋、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事
特別協力
表千家不審菴、裏千家今日庵、武者小路千家官休庵、藪内家燕庵
NISSHA、非破壊検査
京都商工会議所
お問合わせ
TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
公式サイト
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/chanoyu2022/
公式Twitter
@chanoyu2022

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