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大阪日本民藝館 2019/9/7〜12/17「 多々納弘光の仕事 ―出西窯を育み、民藝に生きた陶工―」

多々納弘光の仕事 一緒に行きたかったけれど、「出西窯」て知っているかい?もう終わってしまった展覧会。僕が生まれる少し前に、全くの素人の島根の若者たちがスタートし、日本最初のデザイン運動、民芸運動に関わり、工業デザイナーの草分けの柳宗理と一緒に仕事をしたりして頑張って来た工房なんだ。

工房といっても、今では次世代に引き継がれカフェやセレクトショップも併設し「出西くらしのvillage」となって、今の暮らしにフィットする「手作り」をすすめている。

それは正しい選択肢の一つだと思う。民芸運動や独自のデザインが繋がっていけばと思っている。

そんな出西窯の創設メンバーの一人が多々納弘光氏だ。これまでは経営者としての面ばかりが注目されて来たけれど、この展覧会は彼の生み出した陶器にフォーカスした展覧会だった。

昼間の代表者としての仕事を終えてからの、たんたんとした工人としての作業から生み出された陶器は、どれも素晴らしかった。作ることが大好きだったことが明白。どれも手元におきたくなる。

日常使いの製品として、大量に作られてはないと思うけれど、民芸運動の精神の、健康な美、用の美を十分に感じられた展覧会だった。

もう一度見たいと思った。今僕らが都会で購入することができる出西窯の製品とは少し違う。

そうだ島根の出西窯に行ってみようと思った。

追伸:それと、大阪日本民藝館は来年2月いっぱいまで休館に入っている。2020年は、1970年の大阪万博を機に日本民藝館が開館して50周年となる。素敵なイベントが用意されているそうだ。


出西窯の成り立ち

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