大阪中之島美術館 展覧会 岡本太郎 2022/7/23〜22/10/2
太陽の塔は1970年の大阪万博で製作された。万博広場のトラスの大屋根を破って突き出た70mの塔。理性で組み上げられたシステムを1人の芸術家の感性が突き破ったモニュメント。岡本太郎の絶頂の頃。
もし太陽の塔がなかったらとても寂しいと思う。この歳になって素晴らしさが少しわかった気がしている。
僕が高校生の頃だと思う。「芸術は爆発だ」と叫び、テレビや雑誌でよく見かけた。彼が考えたツノが生えたコーヒーカップや食器も憶えている。考えると、この時ほど芸術家という存在が、家庭の中に入り込んでいたことはなかったのかもしれない。
10年ほど前に、駒場の日本民藝館に行く途中の乗り換え駅で巨大な壁画を見たことがある。その異様なモチーフに気づくこともなく、多くの人がその前を通り過ぎていく。岡本太郎以外に考えられない絵。僕は存在さえ知らなかった。その違和感は感動的でもあった。
岡本太郎は日本が誇る偉大な存在だと思う。野生の生命力。暗くて強いエネルギーを表現し続けた存在。次の2025年の万博で「芸術家」は何を残すのだろうか?彼の展覧会があると聞いてそんなことを思った。壁画の下書きも展示される。いってみよう。
東京と愛知でも開催される予定です。
東京展:2022年10月18日(火)~12月28日(水) 東京都美術館
愛知展:2023年1月14日(土)〜2023年3月14日(火) 愛知県美術館
「展覧会 岡本太郎」の大阪展の詳細がわかりましたのでお伝えします。
展覧会概要
( 展覧会 岡本太郎 のホームページより)
1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ館《太陽の塔》で知られ、今日でも幅広い世代の人々を魅了する芸術家・岡本太郎(1911-1996)。この度、その芸術人生を振り返る、大回顧展を開催します。
1929年に渡仏した岡本太郎は、抽象表現に影響を受けながら画家としてのアイデンティティを確立していきます。帰国後、自らの芸術理念の核となる「対極主義」を提唱し、制作のみならず『今日の芸術』、『日本の伝統』などの著作において文化・芸術論を展開しました。《太陽の塔》を頂点とするパブリックな空間に展開される巨大な彫刻や壁画など、生活の中で生きる作品群は、「芸術は大衆のものである」という岡本太郎の信念そのものを象徴し、それ故に没後もなお、多くの人々を惹き付けています。
表現活動が多岐にわたることから「何が本職なのか?」と問われることも多かった太郎の答えは「人間―全存在として猛烈に生きる人間」でした。未知なるものへの不安・怖れに常に果敢に孤独に切り込んでいった彼の表現活動は、小さな枠にとらわれることなく世界に対して「己全体を賭ける」ことであり、人間としての根源的な営みの豊かさを人々に喚起する試みであったといえるでしょう。太郎の思想・生き様が込められた作品を体感することは、不安定な状況が続く現在の社会を力強く生き抜いていくためのヒントを見つける機会となるかもしれません。 代表作はもちろん、これまであまり注目されてこなかった晩年の作品なども紹介しながらその生涯をたどる本展にて、《太陽の塔》だけではない、岡本太郎の全貌をお楽しみください。
展覧会概要
- 展覧会名
- 展覧会 岡本太郎
- 会期
- 2022年7⽉23⽇(土)〜10⽉2⽇(日)
*月曜日休館(9/19を除く)
*日時指定制(30分ごと) - 会場
- ⼤阪中之島美術館 4F展示室
- 開催時間
- 10:00 – 18:00(入場は17:30まで)
- 観覧料
- 一般1,800円(1,600円)高大生1,400円(1,200円)小中生無料
事前購入(日時指定券)推奨
*日時指定制(30分ごと)を導入しています。会場でも当日(日時指定)券を購入いただけますが、混雑状況により入場をお待ちいただく場合や、当日券の販売が終了している場合があります。*災害などにより臨時で休館となる場合があります。
*税込み価格。カッコ内は20名以上の団体料金。
*20名以上の団体鑑賞をご希望される場合は事前に団体受付フォームにてお問い合わせください。
*障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお申し出ください。(事前予約不要)
*一般以外の料金でご利用される方は証明できるものを当日ご提示ください。
*本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
*開館記念展 「みんなのまち 大阪の肖像」([第2期] 2022年8月6日(土) – 10月2日(日))との相互割引も実施します。
(本展の観覧券(半券可)または電子チケットを当館チケットカウンターでご提示いただくと、 「みんなのまち 大阪の肖像」展の一般・高大生料金が次のとおり割引されます。|一般 1200円→900円 高大生 800円→500円)
・いずれも対象券1枚につき1名様有効です。
・チケットご購入後の割引はできません。
・他の割引との併用はできません。
*チケットなど詳細は特設サイトで順次お知らせします。〔チケットの主な販売場所〕
大阪中之島美術館公式ホームページ(オンライン販売)、ローソンチケット(Lコード:56700(7月23日(土) – 8月31日(水)入場分)、56701(9月1日(木)~10月2日(日)入場分))、ローソンおよびミニストップ各店舗 ※チケット購入時に手数料がかかる場合があります。 - 主催
- 大阪中之島美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団、川崎市岡本太郎美術館、NHK大阪放送局、NHKエンタープライズ近畿
- 協賛
- NISSHA、三井住友海上
- お問い合わせ
- 06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)