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DIC川村記念美術館 マン・レイ のオブジェ 日々是好物|いとしきものたち 2022/10/8〜2023/1/15

私はまだ マン・レイ の実際の作品を見たことはありません。雑誌や美術書からの記憶になります。彼のキャリアは画家としてスタートしましたが、写真作品によって成功しています。当時の恋人の背中にFホールを描きバイオリンに見立てた写真を、どこかで見た記憶はありませんか?
また露光をコントロールし、ソラリゼーション(超感光)をうまく使ったポートレート作品を思い出します。
ですから今回のようなオブジェの存在も知りませんでした。(いくつかは印刷物で見た記憶があるような、無いような。)それも50点もの作品が展示されます。その写真を見ていると茶の湯の「見立て」という言葉を思い出しました。きっと感性が鋭い人だったと思います。機会があればみたいですね。お近くの方は是非。

概要(DIC川村記念美術館のホームページより)
マン・レイ (Man Ray, 1890–1976)は20世紀にアメリカとパリで活躍した芸術家で、絵画をはじめ写真、オブジェ、映画など多岐にわたる作品を手掛けました。本展は、作家が活動の後期より「我が愛しのオブジェ」と称したオブジェ作品に注目し、展観します。パリに憧れたユダヤ系アメリカ人として言葉の壁に当たり大戦に翻弄されながらも、多くの芸術家や愛する人との出会いと別れを繰り返し生きたマン・レイ。彼が生涯にわたり自由に制作したオブジェは、ものや言葉の詩的な組み合わせで成り立ちます。独自の手法で同じ主題のオブジェを再制作 したことも特筆すべき点で、ここには「芸術作品のオリジナリティ」という大きな問いに対するひとつの提案が含まれています。本展では、国内所蔵のオブジェおよそ50点を軸として、関連する作品や資料を合わせた約150点をご紹介します。
※会期中に展示替えがあります(前期 10/8-11/20、後期 11/22-1/15)

みどころ
① マン・レイ の展覧会の中でもオブジェに特化した展覧会は国内初。《破壊されざるオブジェ》、《贈り物》、《ニューヨーク 17》などの代表作を含む、約50点のオブジェを展覧します。
②ストックホルム近代美術館の協力を得て、マン・レイが「我が愛しのオブジェ」と題して約30点のオブジェを取り上げた、手書きのアルバムの内容を本邦初公開します。全ページ日本語字幕とともにスライドショーにて紹介します。
③マン・レイは同じ主題のオブジェを繰り返し制作しましたが、オリジナルと同じ姿のものを量産せず、意図的な差異をつけました。今回はメトロノーム作品4点、アイロン作品3点、さらに写真とオブジェなど、同モティーフを複数展示することで、ヴァリエーションの対比ができる機会とします。

展覧会の副題について
「日々是好物|いとしきものたち」
言葉遊びはマン・レイのオブジェ制作の重要な手法です。今回は禅の用語である「日々是好日」をもじった「日々 是好”物”(もの、オブジェ)」という造語を充てることで言葉遊びの手法のオマージュとしました。アイデアが浮かんだ瞬間に日用品や言葉を組み合わせて作品となったマン・レイのオブジェは、関係のないもの同士を出会わせて違和感をもたらすシュルレアリスムの「デペイズマン」の切り口で説明されることが多いものの、マン・レイの視点と構成の仕方はむしろ「見立て」や「取合せ」といった茶道の粋な遊びに近いのではないでしょうか。また、マン・レイのアトリエは常にオブジェで溢れており、それらは彼の日常にある「愛しいもの」だったと言えるでしょう。

開催概要

展覧会名
マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち
2022年10月8日(土)-2023年1月15日(日)
DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631)
開館時間
9:30〜17:00(最終入場時間 16:30)
休館
月曜(ただし10/10、1/2、1/9は開館)、10/11(火)、12/25(日)-1/1(日)、1/5(木)、1/10(火)
入館
一般1,500円、学生・65歳以上1,300円、小中学生・高校生600円
050-5541-8600(ハローダイヤル)
DIC株式会社
千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会(予定)

| アート

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